写真そのままの美穂の裸体が、そこにあった。
首輪や縄はつけておらず、恥丘を両手で覆い隠している。
そのまなざしは、ぼくをまっすぐに見つめていた。
もう日は暮れていたが、白昼夢という言葉が頭をよぎる。
「あの……」
そう呟いたつもりだったが、声になっていたかどうか。
見つめ合った時間は、ごく短かった気がする。
彼女はつと視線を外すと、ぼくにに背を向け、
座椅子を卓から離れた場所に動かした。
その間も、女らしい丸みを帯びた尻を目で追ってしまう。
見てはいけないという意識が、麻酔にかかってしまったようだ。
こちらを振り向いた美穂は、ぼくの目を見据えたまま、
座椅子の上にゆっくりとしゃがみ始めた。
左右の手は、さりげなく股間に置かれている。
乳房は写真どおりにやや小ぶりだが、乳首は勃っていた。
肩幅よりやや広く開いた両足の中央に、美穂は裸の尻をつく。
写真と同じ姿勢だった、女陰があらわでないという一点を除いて。